・砂糖を使わず甘酒を作ってみたいけど作り方がわからない。
・米麹甘酒を失敗せずに作りたい。
・米麹甘酒の栄養素が知りたい。
・米麹甘酒にはどんな効果があるのか知りたい。
こんにちは!食育・美腸アドバイザーのあさママです。
米麹甘酒は、栄養価が高く砂糖も不使用なため、できればご自宅で作って日常的に飲みたいですよね。
そこで今回は、「砂糖不使用の米麹甘酒の作り方」について、画像つきで解説していきます。
水と米麹のたった2つの材料で作れる、「米麹甘酒の栄養価や効果」も紹介していきます。
また、「米麹甘酒のおすすめの使い方」「万が一失敗した際の救済方法」などについても解説していきますね。
本記事の信頼性
・美腸栄養学の資格保持
・3年前から化学調味料を使わない食生活を実施
・食事改善で、花粉症改善、肌質改善、免疫力向上の効果を体感
砂糖不使用の甘酒「米麹甘酒」とは?
甘酒には米麹で作る「米麹甘酒」と、酒粕で作る「酒粕甘酒」の、大きく2種類の甘酒があります。
米麹から作る「米麹甘酒」
「米麹甘酒」はその名の通り米麹から作られる甘酒です。
麹菌がお米のデンプンを分解することによって生じるブドウ糖が甘みの成分になっています。
そのため砂糖を使用しなくても自然の甘みを楽しめます。
お子様や妊婦さんも飲めるので安心です。
酒粕から作る「酒粕甘酒」
「酒粕」は日本酒の製造工程でできる搾りかすで、この酒粕に水と砂糖を加えて作られるのが「酒粕甘酒」です。
酒粕で作る場合は少量のアルコールも含まれてしまうため、運転前、運転中、お子様や妊婦さんなどは控えた方が良いでしょう。
甘酒の栄養素!「飲む点滴」と言われる成分
甘酒に含まれる栄養素が点滴に含まれる成分と似ていることから、飲む点滴と呼ばれるようになりました。
点滴の中身は主にブドウ糖、電解質が含まれています。
甘酒も同様にブドウ糖と電解質に含まれる成分が豊富に含まれています。
さらに、必須アミノ酸・ビタミンB群・オリゴ糖・食物繊維・酵素などの沢山の栄養素が入っています。
必須アミノ酸
人間の体は20種類のアミノ酸で構成されていますが、そのうち9種類が必須アミノ酸と呼ばれ、これらは体内で生成できず食事から摂取するしかありません。
甘酒には、この必須アミノ酸9種類がすべて含まれているのです。
ビタミンB群
甘酒にはビタミンB群(ビタミンB1・B2・B6・ナイアシン・葉酸等)が含まれており、このビタミンB群はブドウ糖をエネルギーに変える働きがあります。
その為、疲労回復にも効果があります。
オリゴ糖と食物繊維
オリゴ糖は善玉菌のえさになり、食物繊維は溜まった老廃物の排便を促し、腸内環境を整えてくれる働きがあります。
便秘や肌荒れの改善にも繋がりますね。
酵素がたっぷり麹菌の役割
麹には、100種類近くの酵素が含まれているとも言われ、その一つ一つがそれぞれの役割をもっています。
麹に含まれる酵素の働きにより善玉菌を増やし、食物の栄養を分解して消化・吸収を促進し、腸内環境を整えてくれる働きがあります。
腸内環境が改善されるとダイエットや美肌作り、さらに免疫細胞が刺激され、免疫力がアップといった、体全体のアンチエイジングにも効果が期待できます。
麹菌は発酵の過程でビタミンB2やB6、ナイアシンなどのビタミンB群を生成します。
ビタミンB群には疲労回復・精神安定・貧血予防・美肌作り・美髪作り・代謝促進に期待されるといわれております。
さらに、麹には酵素によって生み出されたカリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
江戸時代では、栄養豊富な甘酒を、夏バテ予防として飲まれていたそうです。
ぜひ日常的に摂りたいものですね。
炊飯器で簡単!米麹甘酒の作り方
今回は、5人家族で火入れあり1か月程度で使いきる量で解説をしていきます。
火入れ方法・保存方法・保存期間など、後程解説していきますね。
手順1 材料を準備します。
米麹:200ℊ
65度のお湯:400㎖
*温度計・・・温度計がある方は菌が一番活発に動く温度が62度なので、55~65度を目安に温度管理を行ってください。
米麹と65度に熱したお湯を内釜に入れ、全体が混ざるように優しく、消毒をした箸やスプーンで5秒程かき混ぜます。
今回は国産米使用、米と麹菌以外使っていない、安心無添加の京都御苑東しま村さんの国産生米麹を使用しました。
手順2 炊飯器にセットして保温します。
混ぜ終えたらそのまま炊飯器にセットをして、内釜の上に水が滴らないくらいに絞った清潔な濡れぶきんをかけて、保温を押します。
手順3 炊飯器の蓋を少し開けたまま放置します。
炊飯器の保温を押したら菜箸を挟み、上にお皿等で重しをして、蓋が完全に閉まらない状態で4時間放置します。
携帯等で4時間後にアラームをセットしておくと、忘れずに済みますよ。
お皿等、落ちないように安定したものを使ってください。
手順4 4時間経過後、一旦かき混ぜます。
炊飯器の保温をセットして、4時間が経ちました。
米麹が水分を含み、少し粒感が残るおかゆのような状態になります。
米麹が均一に発酵するように、全体的に5秒程優しくかきまぜます。
乾いたふきんを再度濡らし、水が滴らない程度に絞り、内釜の上にふんわりかぶせます。
箸を挟み、上から重しをして、閉まりきらない状態でさらに4時間放置します。
再度携帯等で4時間後にアラームをセットしてください。
8時間後、完成。
炊飯器の保温機能を使い、8時間で完成です。
次に、出来上がった米麹甘酒の保存方法・火入れ方法・保存期間をご紹介していきます。
米麹甘酒の保存方法・火入れ方法・保存期間
米麹甘酒の保存方法には「火入れをする方法」と「火入れをしない方法」があります。
火入れをする場合もしない場合も、熱湯消毒またはパストリーゼ77で消毒した蓋つき瓶に入れます。
蓋を閉めずに粗熱を取り、粗熱が取れたら蓋をして冷蔵庫で保存します。
蓋つき瓶は800ℊ~1ℓのサイズがおすすめです。
「火入れをしない場合」の保存方法と保存期間
55~65度で保たれて作った米麹甘酒には生きた酵素が含まれています。
「火入れをしない方法」のメリットは、生きた酵素をそのまま摂取できることです。
生きた酵素をそのまま残しておきたい方は、火入れをせずに保存するのがおすすめです。
火入れをしない場合は冷蔵庫で保存し、1週間以内に使い切ってくださいね。
「火入れをした場合」の保存方法
「火入れをして保存」した場合、酵素は死滅してしまいますが、栄養素はそのまま摂取できます。
また、酵素が死滅した場合でも、効果にさほど変わりはないそうなので、あまり気にしなくて良さそうですね。
火入れをしていただくと冷蔵庫で1か月程度もつようになります。
火入れ方法
火入れの仕方はお鍋に、作った米麹甘酒を入れて沸騰させます。
沸騰したら中火にして、かきまぜながら5分くらい煮立たせます。
火入れをすることにより甘みが増してきます。
米麹甘酒のおすすめの使い方
豆乳には女性ホルモンに似た成分が含まれているため、米麹甘酒と一緒に飲むことでさらなる美容効果・疲労回復効果・免疫力アップなどが期待できます。
ダイエットや冷え性改善に、朝ご飯を豆乳甘酒に置き換えるのがおすすめですよ。
甘酒1:豆乳1
腸内環境を整えたい方は冷たいまま、代謝を上げたい方はホットがおすすめです。
*ホットの場合は甘酒1:豆乳1を、お鍋に入れて火をかけ、まわりがふつふつと沸騰してきたら出来上がりです。
米麹甘酒作りでよくある失敗パターン
米麹甘酒を作ってみたけど、美味しく作れなかったパターンの対処法をご紹介します。
・米麹の芯が残っている
・甘さが足りない
・酸味を感じる
・腐敗臭がする
米麹はとてもデリケートなので温度を55〜65度に保って作ってみてくださいね。
米麹の芯が残っている・甘さが足りない
米麹の芯が残っている、甘さが足りない場合は、発酵温度を55~65度にしてもう1〜2時間おいてみてください。
1~2時間おいても芯が残ったままや、甘さが足りない場合は、一度火入れをしてみましょう。
芯が残っている方は芯がなくなるまで弱火で煮てみてください。
煮ているうちに水分が少なくなってきたと感じた場合は65度のお湯を、20㎖ずつくらい様子を見ながら、足してみてくださいね。
5分粥~全粥が目安になりますので、お好みで調整してみてください。
火入れをしても甘くならなかった場合は、甜菜糖や蜂蜜などを加えてみてくださいね。
酸味を感じる
少し酸っぱさを感じる程度でしたら食べても問題ありません。
食べて不快な場合はやめておきましょう。
甘くないものや、酸っぱいものに関しては自己責任でお願いします。
腐敗臭がする
道具の消毒が十分にされていない可能性があります。
腐敗臭がある場合は食べてしまうと危険なので、感謝を伝え、捨てましょう。
使う道具はしっかり熱湯消毒、またはパストリーゼ77で消毒してみてくださいね。
炊飯器にかける濡れぶきんも清潔なものを使いましょう。
酒造会社が作られた、酒造用と同等の上質な醸造用アルコール(100%さとうきび由来)を使用しているため、食品に使っても安心な除菌スプレーです。
失敗した甘酒救済方法
甘さの足りなかった米麹甘酒はべったら漬けにおすすめです。
甜菜糖やはちみつを足して作ってみてくださいね。
酸味を感じる米麹甘酒は、ベリー系・柑橘系と一緒にスムージーにして飲んでみると、酸っぱさが気にならなく、さっぱりしてて美味しいですよ。
また、お酢を加えたドレッシングや、シーザードレッシングにするのもおすすめです。
まとめ
今回は、米麴甘酒の失敗しない作り方について解説しました。
米麹甘酒の作りかたを、改めて振り返ります。
- 材料(米麹200ℊ、65度のお湯400㎖)を準備します。
- 炊飯器にセットして保温します。
- 炊飯器の蓋を少し開けたまま放置します。
- 4時間経過後、一旦かき混ぜます。
- 8時間後、完成。
- 砂糖を使わずに甘酒が作れる。
- 米麹、水たった2つの材料で米麹甘酒が作れる。
この記事通りの作り方で作れば、砂糖不使用で、失敗せずに米麹甘酒が作ることができます。
3児のあさママ食育中では、無添加、無農薬、オーガニックを大切にした記事を紹介しています。
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