- 塩麹を作ってみたけど失敗したので、原因を知りたい。
- 塩麹の失敗しない作り方を知りたい。
- 塩麹を作ったことがないので、失敗せずに作りたい。
こんにちは!食育・美腸アドバイザーのあさママです。
今回は、「失敗した塩麹の救済方法」と「失敗しない塩麹の作り方」について、画像付きで解説していきます。
結論として、ほとんど失敗する可能性が低い塩麹ですが、直射日光が当たる場所での保管や、分量の間違いには気を付けましょう。
それでは本編へどうぞ!
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失敗した塩麹の救済方法
塩麹は自宅で簡単に作れますが、色が変わってしまったり、芯が残ってしまったり、これって失敗?と思うこともあるでしょう。
出来上がった塩麹が、次のいずれかに当てはまっていても復活できますよ!
- 色が変わってしまった
- 麹の芯が残っている(固い)
- 水分が少なくパサパサしている
- 水分が多くさらさらしていてとろみがない
- ブクブクと泡立っている
- 2層に分離してきた
- 酸味がある
- 匂いが変化してきた
- ふわふわした白いものが表面にある
上記のように失敗した場合の救済方法を紹介していきます。
色が変わってしまった
色が薄いグレーや茶色がかる場合がありますが、アミノ酸の作用により「メイラード反応」が起きるためです。
品質に問題はありませんので、ご安心ください。
麹の芯が残っている(固い)
まだ発酵が浅いため、もう1週間ほど様子を見てみましょう。
特に寒い環境では発酵に時間がかかるため、熟成するまで1か月ほどかかる場合もあります。
期間にはこだわらず、2~3日に1度味見をするなどして、麹の固さや旨み・塩味など、状態を見ていきましょう。
水分が少なくパサパサしている
水分が少ないとうまく発酵しない場合があるので、麹がひたひたになるまで、お水とお塩を足しましょう。
お水だけですと塩分濃度が下がり、腐敗の原因にもなるので、お水50㎖に対してお塩5gを足してください。
水分が多くさらさらしていてとろみがない
熟成すると自然ととろみがついてきます。
粒が柔らかく、とろみがつくまで時間がかかる場合もありますので、毎日消毒したスプーンでしっかりかき混ぜて、様子を見てみましょう。
ブクブクと泡立っている
酵母が元気に発酵し、炭酸ガスが発生しているため、ブクブクする場合がありますが、問題はありません。
麹の固さを確認し、まだ固い場合はそのまま発酵を続け、芯が柔らかい場合は十分発酵している証拠なので、冷蔵庫に入れて保存しましょう。
2層に分離してきた
発酵が進むと、麹の中から炭酸ガスが発生し、麹が浮く現象が起こります。
順調に発酵が進んでいる証拠なので、スプーンで混ぜて炭酸ガスを逃がしてあげましょう。
分離してきたら、冷蔵庫に入れて保存してください。
酸味がある
酸味を感じた場合は乳酸菌が原因です。
少しの酸味でしたら食べても大丈夫ですので、ドレッシングにしたり、トマト料理など、酸味が邪魔しないお料理に使うのがおすすめです。
匂いが変化してきた
常温で作るので、日が経つにつれて匂いも変化していきますし、この臭い大丈夫なの?と、心配になりますよね。
よくある匂い別に紹介していきます。
米麹甘酒のような甘い匂い
米麹のような甘い匂いになった場合は、熟成している証拠です。
味も塩味がまろやかに、甘みと旨みもあり、美味しくできているのではないでしょうか。
アルコールのような臭い
アルコールの臭いがする場合は、過発酵が原因です。
温度が高い場所や、混ぜるのをさぼってしまうとアルコールのような臭いになる場合が多いです。
食べても問題はありませんが、少量のアルコールが含まれているので、スープや野菜炒めなど、加熱して使うことをおすすめします。
すっぱい臭い
すっぱい臭いがした場合は、乳酸菌が原因です。
ヨーグルトや味噌から侵入する場合もありますので、作るときはなるべく離して作ってみてくださいね。
発酵している証拠なので、加熱して使えば臭いも気にならなくなりますよ。
それ以外の異臭
体が受け付けないなどの異臭がした場合は、念のため使用するのをやめましょう。
ふわふわした白いものが表面にある
これはカビ!?と驚かれるかもしれませんが、産膜酵母という酵母菌の一種で、空気を好むため表面にできやすいです。
混ぜるのをさぼると出てくる場合がありますので、毎日スプーンでかき混ぜてあげましょう。
食べても問題はないので、混ぜ込んでも大丈夫ですが、あまりにも量が多い場合はシンナーに似た嫌な臭いがしたり、旨みが落ちてしまうため、消毒したスプーンでふわふわした部分を取り除いてあげましょう。
失敗しない塩麹の作り方
今回は、5人家族で1か月程度で使いきる量の作り方を解説をします。
保存期間は、仕込み時期や発酵具合にもよりますが、冷蔵庫で保存し、1か月~3か月で使い切るようにしましょう。
手順1 蓋つきの瓶を消毒します。
今回作る量ですと、瓶は800ℊ~1ℓのサイズがおすすめです。
我が家ではパストリーゼ77を吹きかけて、キッチンペーパーで拭いて消毒しています。
しっかり蓋やパッキン部分まで消毒してくださいね。
消毒液を使いたくない方は、熱湯消毒、煮沸消毒をおすすめします。
酒造会社が作られた、酒造用と同等の上質な醸造用アルコール(100%さとうきび由来)を使用しているため、食品に使っても安心な除菌スプレーです。
手順2 材料を準備します。
次の量は5人分なので、1人分は5分の1で計算してくださいね。
米麹:200g
塩:70g
水:300㎖
今回使用した米麹は白雪印の国産米使用の米麹です。
一袋200gと計らずに使えるのでとても便利ですよ。
お塩はミネラル豊富な天日塩がおすすめです。
手順3 米麹・塩・水を混ぜ合わせます。
消毒した瓶に、米麹200g・塩70g・水300㎖を入れて、消毒したスプーンで、全体が混ざるように15回ほどかき混ぜます。
これで仕込みは完成です。
蓋をして、直射日光・冷房・暖房に当たらない場所に置き、夏場は3~7日、冬場は10~14日程置いておきます。
お部屋の温度により多少前後しますので、麹の状態をよく見ましょう。
1日1回、蓋をあけて全体が混ざるように、下から上へ満遍なく15回ほど混ぜてあげてくださいね。
仕込み 1日目
仕込んでから1日経つと、麹が水分を吸って、上の方の麹が水分にひたひたになっていない場合があります。
その場合はお水50㎖とお塩5gを足してください。
仕込み 6日目
少し茶色くなってきましたが、失敗ではないので安心してくださいね。
仕込み 9日目
ようやく粒の半分くらい柔らかくなってきました。
まだ芯が固いのでもう少し様子を見ます。
出来上がり
麹の粒は舌でつぶせるくらい柔らかくなり、塩っ気の中に甘みもあり、全体的にとろっとしてきたら完成です。
今回は1月に仕込んだため、14日間ほどで完成しましたが、保管場所や周りの温度により、早まる場合や、もう少し時間がかかる場合もあるでしょう。
日数ではなく、完成した状態を目安にしましょう。
さらにお味噌のような粘度が欲しい方は、1週間ほど日数を増やしてみましょう。
失敗せずに作るためのポイント
せっかく作るのですから、失敗せずに塩麹を作りたいですよね。
失敗せずに塩麹を作るポイントは次の通りです。
- 麹がひたひたになるまでお水とお塩を入れる。
- 毎日全体が混ざるように15回ほどかき混ぜる。
- 直射日光、冷房、暖房に当たらない場所で保管する。
- 使用する器具を消毒する。
保存期間と保存方法
塩麹を作るときに消毒してあるので、そのままの瓶の状態で、冷蔵庫に入れて3ヶ月ほど持ちます。
6か月~1年ほど持つとも言われておりますが、安全のため、3ヶ月以内に使い切ることをおすすめしています。
期間内でしたら腐ることはほとんどありませんが、異臭がしたり、酸味を感じたりするようになったら使用するのをやめましょう。
塩麹の効果
麹には100種類の酵素が含まれているとも言われ、その中でもアミラーゼやプロテアーゼなどの消化酵素には消化を助ける働きがあり、塩麹と一緒に食べた食材を、より消化吸収しやすくして、体内に取り入れてくれるのです。
お肉を塩麹に漬けると、プロテアーゼの働きによりたんぱく質が分解され、胸肉やささみなどのパサパサしてしまうものも、とても柔らかくなります。
塩麹には、麹に含まれる酵素の働きにより善玉菌を増やし、食物の栄養を分解して消化・吸収を促進し、腸内環境を整えてくれる働きもあります。
腸内環境が改善されると次のような効果があります。
- 美肌効果
- 美髪効果
- 免疫力アップ
- 疲労回復
- 精神安定
- 貧血予防
- 代謝促進
- 老化防止
- 腸内環境改善
塩麹は市販でも手に入れることができる
手作りの場合、塩・米麹・水のみで作れますが、市販の場合は酒精などが添加されている場合があります。
同じ量を買うのであれば、結果的にコストが安くなり、作りたての生きた菌や酵素を摂取することが出来るので、手作りがおすすめです。
しかし、塩麹を作ってはみたけど、「少し手間がかかるな」「失敗してしまったので、市販品を買ってみたいな」と思った方へ、スーパーで購入できる塩麹や、ネットで購入できる塩麹をご紹介していきます。
スーパーでもよく見かけるのはマルコメさんの塩麹です。
材料にもこだわりたい方は、原材料が少なく、添加されていないものがおすすめですよ。
ネットでも購入できるので、お試しくださいね。
まとめ
今回は「失敗した塩麹の救済方法」と「失敗しない塩麹の作り方」をご紹介させていただきました。
これ失敗かな?と思うほとんどは、もう数日様子を見たりして、復活が可能です。
失敗しないで作るためには、次のポイントに気を付けてください。
- 麹がひたひたになるまでお水とお塩を入れる。
- 毎日全体が混ざるように15回ほどかき混ぜる。
- 直射日光、冷房、暖房に当たらない場所で保管する。
- 使用する器具を消毒する。
失敗しないポイントをしっかりつかんで、美味しい塩麹を作ってくださいね。
3児のあさママ食育中では、無添加、無農薬、オーガニックを大切にした記事を紹介しています。
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