- 醤油麹を作ってみたけど失敗したので、原因を知りたい。
- 醤油麹の失敗しない作り方を知りたい。
- 醤油麹を作ったことがないので、失敗せずに作りたい。
こんにちは!食育・美腸アドバイザーのあさママです。
今回は「失敗した醤油麹の救済方法」と「失敗しない醤油麹の作り方」について、解説していきます。
結論として、計量せずに作れて、ほとんど失敗する可能性が低い醤油麹ですが、醤油の量に気を付け、毎日混ぜることを怠らないようにしましょう。
それでは本編へどうぞ!
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失敗した醤油麹の救済方法
醤油麹は自宅で簡単に作れますが、麹の芯が残ってしまったり、ツンとした臭いがしたり、これって失敗?と思うこともあるでしょう。
出来上がった醤油麹が、次の4つのいずれかに当てはまっていても復活できますよ!
- 麹の芯が残っている
- つんとした臭いがある
- 甘みがない
- パサパサしている
上記のように失敗した場合の救済方法を紹介していきます。
麹の芯が残っている
麹の芯が残っている場合は、醤油の量が足りていない可能性があります。
麹がひたひたになるまで、醤油を足して、3~5日毎日スプーンで下から上へ全体が混ざるように15回ほどかき混ぜて様子を見てみましょう。
涼しいお部屋ですと1週間以上かかる可能性もあります。
つんとした臭いがある
発酵があまり進んでない、もしくは産膜酵母が発生している可能性があります。
毎日1回3~5日ほど、全体が混ざるように15回ほどかき混ぜて様子を見てみましょう。
甘みがない
発酵が足りていない可能性があります。
更に3~5日ほど、毎日全体が混ざるようにに15回ほどかき混ぜて様子を見てみましょう。
また、すぐに発酵させたい場合は、60度のお湯に瓶ごと入れて、お湯が入らないように優しくかき混ぜてみましょう。
2~3時間様子を見てみてください。
パサパサしている
醤油麹がパサパサしている場合も、醤油の量が足りていない可能性があります。
麹がひたひたになるまで醤油を入れて、2~3日様子を見ましょう。
醤油麹の失敗しない作り方
今回は、5人家族で1か月程度で使いきる量の作り方を解説をします。
保存期間は、仕込み時期や発酵具合にもよりますが、冷蔵庫で保存し、1か月~3か月で使い切るようにしましょう。
手順1 蓋つきの瓶を消毒します。
今回作る量ですと、瓶は800ℊ~1ℓのサイズがおすすめです。
我が家ではパストリーゼ77を吹きかけて、キッチンペーパーで拭いて消毒しています。
しっかり蓋やパッキン部分まで消毒してくださいね。
消毒液を使いたくない方は、熱湯消毒、煮沸消毒をおすすめします。
酒造会社が作られた、酒造用と同等の上質な醸造用アルコール(100%さとうきび由来)を使用しているため、食品に使っても安心な除菌スプレーです。
手順2 材料を準備します。
分量を計らずに作れるのが醤油麹のメリットですが、心配な方は下記の分量を参考にしてみてくださいね。
分量を量らずに作りたい方は、瓶に麹を入れた後、麹がひたひたになるまで醤油を入れてください。
米麹:200g
醤油:400ml
今回は国産米使用、米と麹菌以外使っていない、安心無添加の京都御苑東しま村さんの国産生米麹を使用しました。
手順3 麹と醤油を混ぜ合わせます。
消毒した瓶に、麹を200gと醤油400mlを入れて、全体が混ざるように15回ほどかき混ぜます。
これで仕込みは完成です。
蓋をして、直射日光、冷房、暖房に当たらない場所に置き、夏場は5~7日、冬場は10~2週間置いておきます。
お部屋の温度により多少前後しますので、麹の状態をよく見ましょう。
1日1回、蓋をあけて30秒~1分間程度、下から上へ満遍なく混ぜてあげてくださいね。
仕込み2日目
1日目より、麹が醤油を吸収して、粒が大きくなってきました。
まだまだ粒は固く、醤油のつんとした匂いがあります。
しっかり発酵するように、消毒したスプーン等で、下から上へと満遍なく混ぜましょう。
量を計らずに作った方は、麹が醤油を吸って少なくなってると思うので、麹がひたひたになるまで醤油を足してくださいね。
仕込み5日目
暖かい場所に醤油麹を置いてる方は、早いと5日くらいでできあがりますが、我が家では涼しい時期に仕込んだため、まだ粒は固く醤油のつんとした匂いが残っています。
仕込み9日目
かき混ぜているうちに少しずつ麹が崩れてきましたが、まだ芯が少し残っている状態です。
毎回かき混ぜた後に味見をするのですが、ようやく甘みを感じました。
もう少し麹が柔らかくなるまでこのまま置きます。
仕込み12日目
ようやく麹の粒が柔らかくなってきました。
全体的にとろみも出てきましたが、まだ固めの粒が少しあるので、もう少し様子を見ます。
出来上がり
麹の粒は舌でつぶせるくらい柔らかくなり、甘みもあり、全体的にとろっとしてきたら完成です。
今回は9月に仕込み、涼しい日が続き14日間かかりましたが、保管場所や周りの温度により、早まる場合や、もう少し時間がかかる場合もあるでしょう。
日数ではなく、完成した状態を目安にしましょう。
さらにお味噌のような粘度が欲しい方は、もう少し日数を増やしてみましょう。
失敗せずに作るためのポイント
せっかく作るのですから、失敗せずに醤油麹を作りたいですよね。
失敗せずに醤油麹を作るポイントは次の通りです。
- 麹がひたひたになるまで醤油を入れる。
- 毎日全体が混ざるように15回ほどかき混ぜる。
- 直射日光、冷房、暖房に当たらない場所で保管する。
- 使用する器具を消毒する。
- 減塩醤油を使わない。
減塩醤油は、塩分が少なく腐敗してしまう可能性があるので、醤油麹を作るときは本醸造がおすすめです。
保存期間
醤油麹を作るときに消毒してあるので、そのままの瓶の状態で、冷蔵庫に入れて3ヶ月ほど持ちます。
長期保存したい方は、一度85度まで火にかけて、消毒した瓶で保存すると3ヶ月以上持つようになりますが、酵素が死んでしまいますので、なるべく生のまま使いきることをおすすめします。
期間内でしたら腐ることはほぼありませんが、異臭がしたり、酸味を感じたりするようになったら使用するのをやめましょう。
醤油麹の効果
醤油麹の材料である醤油と麹は、どちらも発酵食品なので、体に嬉しい効果がたっぷりなんです。
麹には、100種類近くの酵素が含まれているとも言われ、その一つ一つがそれぞれの役割をもっています。
麹に含まれる酵素の働きにより善玉菌を増やし、食物の栄養を分解して消化・吸収を促進し、腸内環境を整えてくれる働きがあります。
腸内環境が改善されると次のような効果があります。
- 美肌効果
- 美髪効果
- 腸内環境改善
- 免疫力アップ
- 疲労回復
- 精神安定
- 貧血予防
- 代謝促進
さらに、麹には酵素によって生み出された必須アミノ酸やカリウム、マグネシウムなどのミネラル、食物繊維も豊富に含まれています。
醤油麹は市販でも手に入れることができる
以前は、スーパーで塩麹は見かけるけど、醤油麹はあまり見かけませんでした。
しかし、最近は食事や体について気にかける方が増えて、醤油麹を見かけるスーパーも増えてきました。
醤油麹を作ってはみたけど、「少し手間暇かかるな」「失敗してしまったので、市販品を買ってみたいな」と思った方へ、スーパーで購入できる醤油麹や、ネットで購入できる醤油麹をご紹介していきます。
スーパーでもよく見かけるのはマルコメさんの生しょうゆ糀です。
ネットでも購入できるので、お試しくださいね。
まとめ
今回は失敗してしまった醤油麹の救済方法、失敗しない醤油麹の作り方をご紹介させていただきました。
醤油麹は目分量でも作れ、失敗しても醤油を足したり、温めたりすることで復活できるので簡単です。
失敗しないで作るためには、次のポイントにだけ気を付けてください。
- 麹がひたひたになるまで醤油を入れる。
- 毎日全体が混ざるように15回ほどかき混ぜる。
- 直射日光、冷房、暖房に当たらない場所で保管する。
- 使用する器具を消毒する。
- 減塩醤油を使わない。
失敗しないポイントをしっかりつかんで、美味しい醤油麹を作ってくださいね。
3児のあさママ食育中では、無添加、無農薬、オーガニックを大切にした記事を紹介しています。
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